 
■『攻殻機動隊』から5年の歳月を経て、そのスタッフが再び放つ世紀の傑作。押井守が描き出す架空の戦後史、もうひとつの日本を舞台に、美しくもせつない物語が展開する。
■監督は『機動警察パトレイバー 2 the movie』『攻殻機動隊』などで知られる実力派アニメーター・沖浦啓之。その優れた手腕に期待のかかる次世代クリエイターである。デジタル全盛の今、従来の方法であるセル画を駆使して徹底したリアリズムを実現。手描きの力を証明するすばらしいアニメーションが誕生した。
■第49回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門正式出品など、数々の映画祭で絶賛され、1999年11月にはフランスで先行してロードショー公開。2000年夏、日本で凱旋上映が実現した。
公開:
2000年6月3日、公開(東京/テアトル新宿)
7月より、名古屋/シルバー劇場、大阪/テアトル梅田他、全国順次ロードショー
■仕様:35mm/カラー/ビスタサイズ/DTS/98分
■製作:バンダイビジュアル、ING
■配給:バンダイビジュアル、メディアボックス (C) 1999 押井守 / BANDAI VISUAL・Production
I.G

決定的な敗戦から十数年。占領軍統治下の混迷を避け、国際社会への復帰を目指し高度経済成長を続ける、もうひとつの日本。そこでは強引な経済政策が多数の失業者を生み、スラム化した首都での凶悪犯罪が激増。武装する反政府勢力の台頭により首都圏治安警察機構・通称《首都警》との武力衝突が相次いだ。治安の番人として中核を成す特機隊は、強化服と重火器で武装。“ケルベロス”の名を持つその精鋭集団は、ゲリラを徹底的に排除していく。だが、経済の繁栄とともに特機隊の歴史は終わりを告げ、時代は彼らに最終的な役割を与えようとしていた。物語は特機隊の隊員・伏一貴(ふせ・かずき)とゲリラの少女との間に起こった、ある哀しい事件から幕を開ける。

原作・脚本:押井守
監督:沖浦啓之
演出:神山健治
キャラクターデザイン:沖浦啓之・西尾鉄也
作画監督:西尾鉄也
副作画監督:井上俊之
美術監督:小倉宏昌
美術設定:渡部隆
銃器設定:黄瀬和哉
車輌設定:平松禎史
色彩設定:片山由美子
撮影監督:白井久男
編集:掛須秀一
音楽:溝口肇
音響監督:若林和弘
制作担当:堀川憲司
アニメーション制作:Production I.G
プロデューサー:杉田敦・寺川英和
エグゼクティブプロデューサー:渡辺繁・石川光久

伏 一貴:藤木義勝
雨宮 圭:武藤寿美
辺見 敦:木下浩之
室戸文明:廣田行生
半田 元:吉田幸紘
巽 志郎:堀部隆一
阿川七生:仙台エリ
安仁屋勲:中川謙二
自治警幹部:大木民夫
塔部八郎:坂口芳貞(ナレーション)

この脚本は、押井守が原作を手掛けたコミック『犬狼伝説』(画・藤原カムイ氏/角川書店)を基に書いたもので、そのルーツは自身が監督した『紅い眼鏡』と『ケルベロス 地獄の番犬』という2本の実写映画である。自分が書いた脚本を自分以外の監督に託すのは、これが初めて。完成した映画を観て「ちょっと衝撃的な映画。感動というより動揺に近いかな」「恐ろしいほど官能性の高い映画」とコメントしている。観た人には「アンタが監督しなくてよかった」と言われているが、当の本人もそれは納得している。「こういう話を自分のようなオヤジが監督したら観る人は不幸」というわけである。

▼ムック本『沖浦啓之監修 人狼 -BEHIND OF THE SCREEN-』(青心社)/6月上旬発売
▼ムック本『Newtype Books 人狼マニアックス』(角川書店)/7月上旬発売
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